
ギターを担いで出かける先々にて、高い確率で遭遇するジャズ・コーラス。
演奏の環境・状況によっては、JCを使用することもあるかと思います。
知らないよりは知っていたほうがいいっていうのが、
前回に少しだけふれた「リンク」法?ってやつです。
知っている人には「今さら」なお話なんですけど・・・。
当然ですが、私が編み出したわけでもありません。
その昔に先輩の方に教えていただきました。
雑誌でプロのミュージシャンのセッティング図なんかでも見たこともあります。
知っている人は知っている。
知らない人は知らない、というかジャズ・コーラスには無関心?
ということで、前回の続きです。
ジャズ・コーラスで引っ張りすぎなのは承知しております。
せっかくどこにでもあると認識されているアンプなので。
音を太く、そして音作りに幅が出来る「リンク」法?について。
「リンク」、簡単にお話すると下の写真のようにシールドをセッティングします。

とりあえず1例です。
チャンネル2のHIGHインプットにギターからのシールド(黒)をさします。
チャンネル2のLOWインプットとチャンネル1のHIGHインプットを短いシールド(緑)で繋ぎます。
こうすることによって、2つのプリを通したサウンドがスピーカーから出てくるわけです。
チャンネル1、2ともに同じセッティングでも音は太くなります。
音の太さ、音圧に関しては、チャンネル1のマスターVolを徐々に上げていくことにより、
はっきりと違いが確認できます。
この結線の場合、チャンネル1のVolが0ならチャンネル2のみのサウンドになります。
要するに、リンク先のチャンネルのサウンド(この場合チャンネル1)をMIXするということですね。
一番上の写真のテレキャスを使って軽く、適当にセッティングしてみました。
テレキャスのPUはセンターに。(個人的にこれが好み)
チャンネル2のEQはドンシャリに、トレブル6・ミドル0・ベース5。
チャンネル1のEQは、トレブル6・ミドル4・ベース5。(写真とはセッティングが違いますが)
ボリュームはチャンネル1、2ともに2.5~3ぐらい。(1人で弾くには十分にデカイ)
うん、ごっついクリーンが飛んできます。
カッティングしてると気持ちが良かです。
ついでにコーラスをオンに・・・良か雰囲気です。
地平線が見えてきそうです、でも見えてきそうで見えない、ここは千種区。
ギタリストの好みやギター、PUでセッティングは変わりますのであくまでも参考までに。
コレ、十分に使えます。
あくまでも一つの例ですので、EQ、リンクの仕方、コンパクトエフェクター等を用いれば、
いろいろな可能性が広がります。
リンクしたケーブル間にボリューム・ペダルを挟んでボリュームを0に落とせば、
ギターを入力しているチャンネルのみの音にもなったり・・・。
あとは使う人のオリジナリティーと、頭に浮かぶ音へのイマジネーションにかかっています。
「ジャズ・コーラスなんて興味ないもん」って言われれば、そこで終わってしまうお話なんですが。
そうそう、リンクの結線は必ず2つのチャンネルをまたぎましょう!!
そしてこれはあくまでも
ジャズ・コーラスの構造の上で可能なセッティングということにご理解を。
ジャズ・コーラスって不思議、そして素晴らしい。(私だけかな?)
(スタジオ担当 ツルサワ)